朝に北海道入りする方法が、まだ存在した!

旅行

寝台特急並みの費用対効果があります

 北海道にはかつて、トワイライトエクスプレス(大阪~札幌)や、カシオペア・北斗星(上野~札幌)といった寝台特急が走っていましたが、それらが廃止され、夜間に移動して早朝に札幌について、すぐに観光という手段を取りづらくなりました。この記事では、かつての寝台特急と同程度の値段で、早朝に札幌入りができる方法を2つ紹介します。東京からでも大阪からでも使えます。

新日本海フェリーを使う(コスト重視)

 東京の方は新潟・小樽航路、大阪の方は舞鶴・小樽航路がおススメです。新日本海フェリーの新潟・小樽航路は、新潟を12時に出発して、小樽に翌朝の4時30分に到着する、寝台付のフェリーです。小樽港から南小樽駅または小樽築港駅まで徒歩で札幌方面の始発列車に乗り継ぐことが可能で、札幌駅に6時25分に着きます。新潟12時発のフェリーには、新潟駅10時15分(平日)または10時37分(休日)発車のバスに乗ることで、乗船手続きに間に合うので、東京からは上越新幹線の利用が必須となります。

 舞鶴・小樽航路は、舞鶴を23時50分に出発して、小樽に翌日の20時45分に着きます。つまり、前々日に出発して、前日に北海道入りしてホテルに泊まるということになります。神戸または大阪から、舞鶴港に対して連絡バスがあります(要予約)。また、京都始発の「特急まいづる」が東舞鶴駅まで出ています。いずれにせよ、20時台に大阪から舞鶴への移動が必須なので、前々日に用事がある場合は難しい選択肢かもしれません。その場合は、新潟駅からのタクシーの利用が必須となりますが、早朝出発で東海道新幹線・上越新幹線の乗り継ぎで、新潟・小樽航路に乗ることもできます。

新日本海フェリー船内

シルバーフェリー(八戸~苫小牧)を使う

 シルバーフェリーは、八戸を22時に出発し、苫小牧には6時に到着します。苫小牧からは札幌への連絡バスが出ており、札幌には8時半頃に着きます。ここまで来ると、羽田~新千歳の始発便とあまり変わらない到着となりますが、交通費の削減になります。前日に東京17時20分発の東北新幹線はやぶさ号に乗ることができれば、八戸駅からフェリーターミナルへのバスに乗り継げます。大阪であれば、新大阪14時40分発ののぞみから東京駅での乗り換えとなります。あるいは、東京までは鈍行という選択肢もあります。その場合、大阪駅7時30分の出発となります。

費用と出発時間のまとめ(札幌駅まで)

 東京から

前日出発:早朝(7時48分まで)東京駅発・上越新幹線新潟行、新日本海フェリー利用 バス代込みで2万円前後(フェリーの等級による)

前日出発:夕方(17時20分まで)東京駅発・東北新幹線新函館北斗行、八戸駅下車、シルバーフェリー利用 バス代込みで2万5000円前後

 大阪から

前々日出発:夜(20時まで)大阪または神戸三宮発舞鶴行連絡バス、新日本海フェリー利用 バス代、ホテル代込みで2万円前後

前日出発:早朝(6時20分)新大阪駅発・東海道新幹線、上越新幹線乗り継ぎ、新潟駅からタクシーで乗船場へ タクシー代(1200円)込みで3万円前後

前日出発:早朝(7時30分)大阪駅発・東海道線乗り継ぎで東京へ、東北新幹線に17時20分までに乗車、シルバーフェリー利用 バス代込みで3万円弱

前日出発:昼(14時40分まで)新大阪駅発・東海道新幹線、東北新幹線乗り継ぎ、シルバーフェリー利用 バス代込みで3万5000円前後

総括

 前日出発だと、飛行機の割引料金と張り合える値段になりますね。東京からの前々日出発であれば、大洗~苫小牧の三井商船フェリーという選択肢もありますが、苫小牧に夜の到着となるので、ホテル代と合わせて2万円といったところでしょうか。

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