写真好きにはたまらない、小樽の街歩き
小樽は、ニシン漁、石炭積み込み、海運といった主要産業が衰退したのち、観光都市として復活を遂げました。かつての港町としての栄光を偲ぶことのできる場所が多く、写真好きにとって楽しく観光ができる街ではないでしょうか。有名どころとして、小樽運河や、南小樽の「メルヘン交差点」が挙げられると思います。
しかしこれらは、多くの観光客が訪れて、写真を撮っていく場所です。そこで、ここからは写真好きの皆さんに向けて、小樽らしい写真が撮れる穴場を紹介していきたいと思います。
穴場1: 外国人観光客に人気、船見坂
小樽駅を出て左側、三角市場を横目に道を進むと、左手に坂が見えます。これが船見坂といって、1995年の日本映画”Love Letter”のロケ地となりました。そのため、外国人観光客も多く訪れます。坂を上った場所からの、港まで一直線の眺めは、ぜひ写真に収めておきたいものです。
また、小樽駅前からも、望遠レンズの圧縮効果を利用した写真を撮ることができます。
穴場2: 三色の消火栓
船見坂の周辺には住宅地が広がっていますが、さまざまな色の消火栓を見ることができます。傾斜地のため消火活動の際に同じ水道管に繋がる消火栓から水を吸いすぎて、水が出なくなってしまったことがあったとのことで、水道管ごとに色分けをしたことで生まれました。以下の三色以外にも、蓋の色が違うなど、バリエーションもあるようです。
穴場3: 北運河
穴場というほどでもありませんが、小樽運河クルーズでも通る北運河を選びました。多くの観光客が小樽運河を観光して小樽駅へとすぐに帰ってしまうのですが、その先に小樽らしい風景が広がっています。右側の建物は、北海製罐第3倉庫です。運河の幅が手前は20mになっているのに対し、奥では40mになっています。
穴場4: 旧手宮線跡
小樽港と呼ばれるエリアの北端に、手宮駅がありました。かつてはそこから桟橋が伸びており、石炭を鉄道から船に積みだしていたそうです。また、手宮駅から旧小樽駅(現在の南小樽駅)を経由して札幌に向かう路線は、北海道で最初に開業した鉄道で、その跡が、今でも鉄道が走れそうな状態で残っています。ただし、冬はシーズンオフです…。
穴場5: 薬師神社の坂
ここまで来るともう観光客はほとんどいません。一応、「世界から猫が消えたなら」のロケ地になっています。それでは、ここから北海道らしい写真を一枚撮って、お別れといたしましょう。最後まで見ていただき、ありがとうございました。