先日20歳となった教授です。私は誕生日の夜には、生まれた年のワインを飲みました。飲んだ感想ですが、「渋い」味という感想を最初は持ちました。しかし、どうやら開けたばかりだとそういうこともあるみたいで、白ワインや日本酒などを一通り飲んだあと、後日飲むとうまさが分かりました。空気を入れるのが大切なんですね。
前日の夜に思い立ち、弾丸登山へ
さて、誕生日の夜はケーキとお酒でしたが、昼間は山に登っていました。日帰りで行ける場所かつ、登山経験が無いに等しい私でも行ける場所として、小学生の頃に登ったきりの高尾山を選びました。高尾山には大きく分けて3つのルートがあり、舗装ルート(1号路など)、尾根ルート(稲荷山コース)、沢ルート(6号路)を選べるのですが、登山において沢づたいに行くのはなかなか無いと思い、6号路を進みました。
途中までは沢沿いの足場の悪い道を歩きました。途中で年配の方々のグループを何度か追い越しましたので、穴場とはいえ人気のある山だけあります。そして、沢の上流部まで来ると沢を歩くように案内されます。そうそう、こういうのを楽しむためにこの6号路に来たのよ、と思いました。
そして、沢をある程度上った後は、いよいよ山頂へのアプローチ、今まで傾斜がきつくなかった分、いま自分がしているのは登山である、と実感されます。もともと私は歩くことに関しては慣れていたので、高尾山の1号路くらいであれば早歩きで登れていたと思います。しかし、いよいよ早歩きが通用しなくなってきました。山頂までの道で最後に待っているのが100段ほどはあろうかと思われる階段です。さらに6号路の場合は、今まで沢にいたため、そこから他の登山道に合流するために百段階段を1つ余分に上る必要が出てきます。部活は中学二年でやめ、それ以降まともな運動もやって来ず、大学生になってもトレーニングする気にならなかった私でありますから、最初の百段階段は正直きつかったです。その分、山頂までの百段階段を上る頃には慣れていました。
10年ぶりの高尾山山頂
高尾山口駅から山頂までは1時間足らずでたどり着きました。麓のあたりで私を追い越した登山者も山頂を堪能していました。私はそこで10分ほど休憩した後、誕生日を迎えた感慨にも、約10年ぶりの高尾山登頂の感動にも浸ることなく、新たに20代への一歩を踏み出すべく、高尾山のその先を目指したのでした。
高尾山→小仏城山
高尾山から小仏城山への縦走路は、「東海自然歩道」といって、東京の高尾から大阪の箕面までのハイキングコースの一部を構成しています。実は高尾山の1号路もその一部でした。ハイキングコースとは言え、登山に対する知識が必要となってくるのが東海自然歩道の特徴で、登山道が不明瞭であるためコンパスがあった方がいいなどとも言われる区間も存在します。しかし、高尾から相模湖にかけての山越えの区間は高尾山周辺だけあって道も十分整備されています。小仏城山までは尾根づたいに、景色のいい道が続きます。開けた場所からは八王子市街地も望めました。
小仏城山→相模湖駅
東海自然歩道は小仏城山から下山道へと入り、相模川を渡った後、さらに次の山へと続いていきます。私は次の山へは行かず、相模川を渡ってからは相模湖駅を目指し、帰路につきました。高尾山口駅から相模湖駅までかかった時間は3時間30分でした。Googleのルート検索だと、5時間と出ました。国道20号を経由しないルートだったのですが、やっぱり歩いて大垂水峠を越えるのは車通りの関係で難しいのですかね。おそらく最短ルートは小仏峠を歩いて超えるルートだと思いますが、改めて高尾から相模湖にかけては難所であることを実感しました。普段は、多摩地域から西日本方面へ鈍行で向かうときに始発列車で中央線を経由して行くのですが、いとも簡単に(10分ほどで)県境を越えて行くので、あらためてそのありがたみを実感しました。まあ東海道には東海道で、御殿場短絡の丹那トンネルがありますが。
20代への抱負
10代は、日本各地を鉄道でめぐっていたので、行く先々でのシーンが印象的でした。20代では、登山(主に縦走)や廃道、廃線調査など、鉄道だけではたどり着けないような場所に出かけてみたいと思います。また、就職するにせよ、フリーランスにせよ、仕事も始まるので、趣味との両立ができるような仕事を理想としていきたいとも思っています。