過去の自分を許せないのは、変わりつつある証拠

 初めまして、教授と申します。私は現在20歳ですが、許せない過去というものが存在します。例えば、中学校から高校にかけて、勉強以外のことを何一つ納得のいく形で成し遂げることができなかったということです。しかし、こうした過去の自分に対して「今」、怒りの気持ちが湧いてきているのは、今の自分が勉強以外にもやりたいことを見つけ、高校時代にできたかもしれないことを当時やらなかったことに対する後悔が芽生えたからであると言えます。もしも今も、当時と同じように勉強だけをする生活を送っていたら、その生活にこうして疑問をもつこともなく、過去の自分を許せないなんてことはなかったでしょう。むしろ、過去の自分を正当化していたものと思われます。それでは、過去の自分を許せなくてどうしようもないと感じているのだとすれば、どのように対処していくのが良いのでしょうか。対処法を3つほど考えていきたいと思います。

対処法1:今の自分を正当化する

 過去の栄光という言葉があります。これにすがっている人は、過去の自分を正当化して初めて今の自分を正当化できていると思います。逆に言うと、すがる過去の無い人、つまり過去の自分を許せない人は、今の自分を正当化する手段を持ち合わせていません。過去の自分を許せないということは、どこかしらに今の自分も許せないという感情が心の片隅にあるはずなのです。そういう場合は、過去の自分を何とか許してあげて、今の自分を正当化してあげましょう。どのように許すかというと、過去の自分を反面教師にするのです。過去の自分と同じ行動は決してしない、という強い意志があれば、今の自分を正当化することに繋がるはずです。

対処法2:「今」に集中して、忘れる

 過去の自分を許せないと、今の自分、将来の自分に対する不安が湧いてくるものです。過去のことを考えても、未来のことを考えても、その怒りはおさまらないということで、逃げ場が無くなってしまいがちです。そんなときは、「今」に集中、すなわち、自らの欲求に素直になると良いかと思います。今が夜なのであれば、(成人であれば酒を飲んで)寝る、今空腹なのであれば、美味しいもの(自分であれば二郎系ラーメン)を食べる、今寂しいなら、寂しさを癒すことのできる店に行く、時間を忘れたいなら趣味をする、などの行動が、「今」に集中することにつながるものと思います。

対処法3:将来に繋がる行動をする

 先ほど、将来のことを考えても怒りが収まらないだろう、と言いました。しかし、上の二つの対処法によって比較的怒りが収まってきたときには、将来につながる行動を、何も考えずに、とは言いませんが、やってしまうというのも有効であると考えます。過去の自分に束縛される今の自分が嫌ならば、将来の自分によって今の自分を束縛してしまう、つまり、近い将来の予定であったり、明日の予定であったり、午後からの予定であったりを詰め込んでしまう、ということです。これをすることによって、過去について考えてしまう隙を自分に与えない、といったことが可能となります。

まとめ

 過去の自分を許せないという感情は、同じ過ちを犯さないという感情に置き換えることができます。私は、この感情を原動力にして、少しずつ次の自分に繋げることができていると感じています。こうした感情は定期的に訪れてしまいがちですが、それを繰り返すうちに、次第に過去の自分がどうでもよくなってくるものです。

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