京都駅大解剖

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京都駅大解剖〈後編②〉~日本らしい建築とは~

 原広司の「様相論」は、「建築に都市を内包する」という言い方でも表される。建築の中の一部分に明確な境界を設けず、曖昧な境界でもってそれらを重ね合わせる。そのことで、建築全体で見ると時間的な変化が表れてくる、という考え方である。曖昧な境界...
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京都駅大解剖〈後編①〉~京都駅ビルの芸術的立ち位置~

 この項では、原広司の「様相論」が、今後日本建築にどのような影響を与えていくのかということを考えていきたいと思う。そのためにまずは、京都駅の日本建築における立ち位置を明確にしたい。 京都駅は、端的に言えば、「日常のありがたみを気付かせる...
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京都駅大解剖〈中編②〉 原広司は「正方形」でコンペに選ばれた?

原広司の格子デザイン、京都駅にも  京都駅を歩いていると、それぞれの空間が多様な表情を持ち、この先も歩いてみたいと思えるような工夫がされている、ということを、前回、前々回と強調してきた。今回は、それらの空間を構成する「かた...
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京都駅大解剖〈中編①〉 京都駅アトリウムのデザイン

「京都駅大解剖」について  前回は、京都駅を設計した原広司の設計思想について解説した。今回は、京都駅を「デザインの博物館」として見立てて、京都駅の見どころについて解説していこうと思う。また、「京都駅大解剖」というタイトルで...
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京都駅大解剖〈前編〉「壁」京都駅に潜む谷の建築とは?

京都駅が壁となったのはなぜか  京都駅は、駅ビルの改築にあたって、1990年にコンペが行われた。国際指名コンペという形で、実際に設計した原広司のほかに、黒川紀章や安藤忠雄といった有名建築家が参加した。黒川紀章の案を見ると、...
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